巴蓋：軒先の自宅警備員
Since 2011/11/11 S.Jobsを追悼して作成
軒先の自宅警備員
黄昏の旧い街並を歩くとき、ふと視線を感じて立ち止ったことはあるだろうか。
すわ変態か或いはストーカーか、よもやオヤシロサマが来てしまったのでは
と振り返ってみても誰もいない。
そんな時の犯人はだいたいコイツら。軒先からじっとこちらを見下ろしている巴蓋瓦である。
巴蓋とは別名留蓋とも呼ばれ、軒先の隅巴瓦の分岐部分の隙間の上に雨漏り除けとして被せられた瓦のことだが、後に魔除けのための像などを乗せた装飾瓦へと発展している。
おそらくは寺のフィギュア萌え坊主あたりが発端ではないかと推測しているのだが
こんな物でも職人は技術の粋を集めた超絶ステキ造形に仕上げちゃうのだな。
今日も静かに厄災から家屋を守る巴蓋たちを集めてみた。
>>追記
と云うような訳で、上層階に向けて望遠レンズを向けてる者を見かけても、それは
変態ではありません。伝統工芸を愛する紳士であります。通報しないでください。
