巴蓋:軒先の自宅警備員

軒先の自宅警備員

Since 2011/11/11  S.Jobsを追悼して作成

 

■猿

 レアである。

まあ猿から連想されるイメージといえば"猿真似"、"猿知恵"、"猿芝居"と

碌なものではないのでさもありなんとは思うのだが。

実際私も目撃したのは比叡坂本の西教寺のみである。

この西教寺、明智光秀菩提寺でもあるが、以下のような猿に関する伝説がある。


 室町時代の明応2年(1493)坂本で徳政一揆が起こった時、その首謀者が真盛上人と誤解した山門の僧兵が西教寺に攻め入った。

しかし境内には人影がなく、ただ鉦の音だけが本堂から聞こえてきた。

それを聞いた僧兵が本堂に駆け込むと、そこには一匹の手白の猿が上人の身代わりとなって鉦をたたいていた。

日吉山王の使者である猿までが上人の不断念仏の教化を受けて念仏を唱えていることに感じ入った僧兵はその場を立ち去ったという。(西教寺HP/西教寺略縁起より)


なんだか良い話っぽいが、よく考えると

「うぬぬ。日頃から御勤めを猿に代行させて偽装しておったな。

おのれ売僧め。草の根分けても探し出して首を刎ねよ」となる可能性も半分くらいあった訳で、真盛上人わりとチャレンジャーである。

追手が善人でよかったね